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軟禁2日目
【宣言】
期
末
は
地
理
は
頑
張
り
ま
す
。
↑
恐らく史上最短記事。
さて、すっきりしたところで、お待たせしました。
ウミガメのスープの答え行きましょうか。
問題文とあわせてどうぞ。
【問題偏】
あるところに一人の男がいた。
彼は中国の生まれで、
今から約30年前に日本にやってきて、
今も日本に住んでいる。
かつては船乗りをしていたが現在は引退している。
ある日、彼の友人で珍味が好きな
日本人からこんな話を聞いた。
「※※駅の商店街の裏通りに、
レストランがあるんだけど、なんでも
珍しいものばかり集めているみたいで、
キャビアとかフォアグラみたいなものが安値で売ってるらしいんだ。
で、その店のすごいとこは何かって言うと、
『ウミガメのスープ』が飲めるところなんだ。
日本でこんなものが売ってるなんてここくらいだぞ。
是非行ってみろよ。」
「何!?
ウミガメのスープといったか?」
「ああ、そうだけど、それがなんなんだ?」
男にはウミガメのスープに心当たりがあった。
「※※駅の商店街の裏通りだったな。」
そういうと、彼はレストランへと走っていった。
レストランは結構、洒落た店だった。
流石に高級食材を扱うだけあるな、と男は思った。
やがて、メニューが運ばれてくると、
そこには「ウミガメのスープ」という文字がしっかりとあった。
「ウミガメのスープを1つ。」
「以上でございますか?」
「それだけだ。」
男はウミガメのスープが待ちきれない様子だった。
暫くして、ボーイが盆を運んできた。
「こちらがウミガメのスープになります。
東シナ海沖で取れた海がめの中から厳選したものの
肉と、エキス。
それに海の香りを加えた潮風風味になっております。」
男はボーイの言葉などほとんど耳に入っていなかった。
ボーイの説明が終わるや否や、スプーンを手に取り、そして
スープを1すすりした。
次の瞬間、男の顔はこわばり、ボーイに一言
「これは本当に海亀のスープか?」
とたずねた。
「左様でございます。
先ほども説明いたしましたように東シナ海の…」
「分かった。ありがとう。」
ボーイの言葉が終わらないうちに男は席を立ち、
レジへと向かい、会計を済ませ、店を後にした。
翌日、友人の日本人が彼の家を訪ねると、
辺りが騒がしかった。
なぜか彼の家の前に2,3台のパトカーが止まっていた。
不審に思って彼は近くの警官に思い切ってたずねてみた。
「この家で何かあったんですか?」
「ああ、君、もしかしてここの家の人の知り合いかい?」
「はい。そうですけど、彼がどうかしたんですか?」
「非常に言いにくいんだけど…
実は彼、首をつっちゃったんだ。」
「え?
…
自殺ですか?」
友人は信じられなかった。
そこで警官にもうひとつ聞いた。
「なんで、彼は自殺したんですか?」
「さあね。それが分からないんだよ。
別に彼を恨んでる人もいなかったし、
思いつめている様子もなかったみたいだからね。」
そこで、友人は昨日の彼の行動を思い出した。
そういえば、「ウミガメのスープ」と聞いたときに一瞬
表情が変わったような…
「ウミガメのスープは何か今回の件に関わってますか?」
「ああ、そのことね。
僕たちもレストランには事情徴集にいったんだけど、
スープを頼んで、飲んでから普通に会計を済まして帰ったみたいなんだ。
それに、あれはけっこう人気メニューみたいで、いろいろな人が飲んでいるけど、
自殺した人は彼が始めてだったらしいよ。
警察側としては、他に理由があると思うんだけどねえ。」
しかし、友人はどうしてもスープのことが引っかかっていた。
さて、スープを飲んだ男が自殺にいたった原因はなんでしょう?
【真相偏】
今から30年ほど前のことだった。
男は船乗りとして太平洋の横断を試みていた。
乗っていた船はそんなに丈夫なものではなかったが、
長年愛用して来たので、仲間と一緒にそれに乗って中国を出発した。
それは出発して3日目のこと。
東シナ海の付近を通過していたとき、
あろうことに台風に遭遇してしまった。
暴風雨の中で彼は成すすべもなく、闇の中へと引き込まれていった。
目が覚めると東シナ海の名も知らぬ島に漂流していた。
4人乗っていた仲間のうち2人はすぐ横で大の字になっていたが、
揺り動かすと目を覚ました。
しかし、残りの2人は見る影もなかった。
考えたくはなかったが、恐らく途中で沈んでしまったのだろう。
その日のうちに3人は島を捜索することにした。
だが、この島は不毛の地。
木の実ひとつなかった。
さらに、それだけではなかった。
魚もほとんどおらず、いたとしてもあまりに小さく、
腹を満たすようなものはいなかった。
その次の日に、仲間のうち一人は海辺で力尽きた。
男は仲間を3人も失い、絶望に浸っていたが、そんなことをしている場合ではない。
なんとしてでも生き延びなくては!!
漂流から2日が過ぎて彼らは空腹に耐え切れなくなった。
朝のうちに仲間が海辺へと食料を探しに行っていた。
昼過ぎになって仲間は帰ってきた。
なにやら収獲があったらしい。
肉を持って帰ってきた。
「こいつはいいぞ」
というと、早速、調理をはじめた。
30分ほどして香りが漂ってきた。
「できたぞ!ほら、食え!」
そういうと、仲間は肉の入ったスープを差し出した。
「そこで偶然、ウミガメがとれたんだ。
そいつをスープにしてみたよ。うまいぞ。」
彼らはその食事で一命を取りとめ、
翌日、通りかかった日本の船に救助された。
真相偏はこれで終わりです。
さあ、答えが分かったでしょうか??
それでは解説です。
【解説】
男は漂流時に食べたウミガメのスープが食べられるときいて、
その店へと足を進めた。
しかし、その店で飲んだウミガメのスープはかつて
飲んだものとは全く違う味だった。
定員に確かめてみたところ、どうやらここのものは本物らしい。
ということは、
あの時食べたウミガメのスープは
海辺で死んだ男の肉←ドラックしてね。
だったのだ。
それを知ってしまった男は、
ついに気持ちを抑えられなくなり、自殺に至ったのであった。
なんと災難な事件だったのでしょう…
うーん、考えただけでゾッとしますね。
ちなみに…
世にも奇妙な物語でも報道されたようです。
見たい方は探してみてください。
それでは今日はこの辺で。
また明日。
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